2022-05-12 00:23:40
5月10日(火曜日) 晴れ。
白山を眺めようと鳴谷山へ向かいました。
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手取湖駐車地9:25→10:10林道、大嵐山・鳴谷山分岐→10:50鳴谷山登山口11:10→12:02鎧壁→12:39杉の大木→12:50クマに怒られ撤退→13:10鎧壁13:40→14:26鳴谷山登山口→15:13手取湖駐車地
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鳴谷山への林道は通行止め、ということは知っていたので、手取ダムのほとりに車をとめて山チャリで登山口に向かいました。
林道はかなり荒れていて、崩落個所が3ヶ所、陥没・隆起しているところもありました。
車が通れるようになるにはまだまだ時間がかかるような状況でした。
最近肩があがらない私にとって、自転車を担いで道路わきの藪に入ったり土砂の上を登ったりすることは大変な試練でした。
駐車地から1時間半、ようやく登山口。
当たり前ですが貸し切り状態です。
朝から何も食べていなかったので腹ごしらえしてから歩き出しました。
清楚なミツバオウレン。
長い冬を超え、全く踏まれていない登山道は想像どおり荒れていて、雪が残っていることもあり不明瞭なところが多くありました。
元の自然の姿に戻ろうとしていて、人が歩いてこそ道ができるということを改めて思いました。
倒木を乗り越え、乗れないところは藪漕ぎ、いつもの鳴谷山よりかなり難易度が高かったです。
それでも鎧壁からはいつもと変わらないきれいな景色が見られました。
このイワウチワ、かなりかわいかったです。
砂御前山との分岐点までは雪がたっぷり残っていてどこからでも登れるような感じだったので、きわどいトラバースを避けて砂御前山寄りに直登しました。
尾根まで届きそうな残雪の上を行き短い藪漕ぎで尾根にあがると、シャクナゲがきれいに咲いていました。
鎧壁と同じく鳴谷山名物の立派なサンカンスギ。
尾根道は笹がかぶるものの足元さえ気を付ければ歩きやすかったです。
山頂まであと2キロ、1時間ほどで到着できるところで熊の唸り声が聞こえてきました。
まるでハーレーのエンジン音のようなお腹に響く重低音の「ヴー」。
進行方向から聞こえて、笹に隠れて姿は見えないけれど明らかに僕を威嚇しています。
立ち止まり耳を澄ませ早く逃げないかなと笹の動きを観察するのですが、笹は動かず唸り声だけが続きます。
ここまでいくつも難関を乗り越えてきたのに手に負えないラスボスが現れたような気分。
さっさと帰れということか。
まだ距離があるうちに引き返すことにしました。
帰り道、湿地帯のリュウキンカとミズバショウ。
残念な気持ちを慰めてもらいました。
どんどん雪解けがすすんでいて雪の下から水の音が聞こえます。
全層雪崩の跡もあったし、スノーブリッジの踏み抜きなど5月初旬の鳴谷山は注意点がいっぱいです。
鎧壁に戻りゆっくり昼ごはんを食べました。
ここなら見晴らしが良いので熊も来ないはず。
新緑の山肌を眺めながら食べるハムサンドが美味しかったです。
昨日は穏やかな一日で最高の山日和でした。
(14:26)無事下山。
美味しそうなコシアブラ。
人が来ない分、ウドにタラの芽など食べ頃の山菜がたくさんありました。
後はダム湖に向かって豪快にダウンヒルと行きたいところでしたが、悪路でスピードが出せずノロノロ安全運転。
おしりが痛くて座ってられないのでずっと立ち漕ぎで下りてきました。
駐車地に到着。
今まで何回か登った鳴谷山の中でもとびきり印象深い山行となりました。
撤退したのも初めてですし。
帰り道、西山に(車で)登って白山を眺めてきました。
これで一応、この日の目的が果たせてよかったです☆